助けて、お兄ちゃん。 炎が身を焦がす熱さの中で、私は最後の力を振り絞った。両手は後ろで縛られ、口には粘着テープがびったりと貼られていた。声は、意味のある言葉にはならない。しかし、まだ動く指先が、ズボンのポケットの中で、冷たい液晶画面に触れた。 …よし、ロックは解除済みだ。さっき、あいつらが油を撒いている隙に、触れておい
| Author | 花音 ゆず |
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| Genre | 都市 |
| Platform | MoboReader |
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